オンライン体操教室 監修者の言葉Online Exercise
監修にあたって
私は日本健康寿命延伸協会が運営するフレトレセンターの運動教室を監修するにあたって、フレイル対策や健康寿命の延伸が効果として期待されるプログラムを構成することを意識しました。
といいますのも、私は、私が所属しております東京都健康長寿医療センターにおいてフレイル対策や健康寿命の延伸を目的とした施設である高齢者健康増進センターを設立し運動プログラムやその他のプログラムを、私が尊敬しております理学療法領域のエキスパート高橋哲也教授(順天堂大学保健医療学部教授)、また日本健康寿命延伸協会と共に共同研究・共同開発を長年して参りました経緯があるからです。
フレイルとは「健康」と「要介護」の間をさまよう「虚弱」な状態を指します。
このフレイルは体の機能という側面だけでなく、もの忘れや心の健康、さらには孤立といった社会的環境も関連し、互いに連鎖しながら悪化し「要介護」に至る可能性が指摘されております。
さらには、最近ではお口の健康もフレイルと関連することが知られております。
そこで、プログラムを監修するにあたり
①有酸素運動、②筋力トレーニング、③二重課題運動、④口腔トレーニング、
そしてこれらを、⑤みんなで一緒にできるモデル、
として実施できるよう、プログラム内容や構成を監修しました。
監修にあたって、東京都健康長寿医療センター内高齢者健康増進センターでのプログラムと同様、運動効果を最大限に発揮できるプログラム構成であり且つ安全性の高いプログラムをご提供できるよう、高橋哲也教授と共に細微に渡って医学的知見に基づき監修を行いました。
これにより腰や膝などの骨関節疾患の方や生活習慣病だけでなく心臓や呼吸疾患を含むご病気の方などにもご利用頂けるプログラムとなりました。
(勿論、未治療の場合やいつもと異なる不整脈やその他苦しい症状、更には血圧が高く頭痛がある場合や低血圧でめまいやふらつきがある場合、低血糖で冷や汗などを伴う場合など、症状がある場合は運動を避けてください)
「是非、医学的知見に基づき開発された運動プログラムで、皆様のフレイル対策や健康寿命の延伸にご活用いただき、いつまでも元気に過ごして頂きたい」という思いを詰め込んでおります。
フレトレセンタースタッフによるオンライン体操教室を通して、地域の皆様や全国の皆様に健康をお届けできたら幸いです。
一般社団法人日本健康寿命延伸協会アドバイザー
杉江 正光(東京都健康長寿医療センター 循環器内科/高齢者健康増進センター)